Aesthetic |
今年度2度目の美学の授業にでました。 内容は、まだ初期なのでギリシア時代の美学です。 プラトン、アリストテレス等やりましたが個人的にはアリストテレスの考えに共感です。 プラトンについては、「美」への感動の感情を固体・現実から離れて本質的概念だけ追い求めても仕方ない気がします(分析する分にはおもしろそうだけど)。 アリストテレスによれば芸術(主に悲劇?)によって、情念的欲求のカタルシス(浄化)がなされ、それら情念はより高潔なものになるそうで。。。 人間の情念に上位も下位もない(若しくは言語による分析不可な事柄)とは思いますが、確かに美についての欲求は睡眠欲や食欲と違って生存には関らない点で異質ですね。実証しようがないので断言はできませんが、猫や犬が夕日に見とれてうっとりする、といった光景を想像はできませんから、これは人間に特有な欲求なのでしょうか。 こんなことも思いました。芸術で美を表現するためには必ず職人的要素が必要になってくると思います。だから実際に芸術に携わる人は芸術鑑賞の際も、単純に美に感動するだけとは限らず職人的な立場で研究材料としてその作品を鑑賞する。確かに美への感動は好みの問題ですが、技術、理論等の分析からは普遍性を得られます。しかし、「感動→分析」の順序なら良いですが「分析→感動」になってしまうと本末転倒ではないですかね。 俺自身も本末転倒な時も度々あります。メルドーなんかを聴いてるとどうしても作品そのものよりポリリズムやリハモが気になります(気になるからといって実践できませんが)。 しかし、最近純粋に美を感じられるピアニストがいます。 Bobo Stenson!! もう純粋に直観的にしか聴いてません。 いや、あれこれ考えないで感動して聴けるのがいい。 深夜の静寂の中でBoboに浸るのが日々の楽しみです。 |
by ecm84
| 2007-04-23 22:38
|
<< 虚言 | はじめまして >> |